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家電の大型専門店 デジモノレビュー

 コミュニティ・サイマルラジオ・アライアンス(CSRA)に参加する地域FMのサイマル配信をiPhone/iPod touchで聴けるアプリ「コミュニティFM for iPhone(i-コミュラジ)」が3月24日よりApp Storeで販売開始された。アプリの価格は350円で、聴取は無料。アプリの開発はフライトシステムコンサルティングが担当している。

 CSRAは全国のコミュニティ放送局で構成。放送エリア内で電波が到達しない場所の解消や、聴取エリアの拡大などを目的に、2008年4月よりインターネット配信を利用したサイマル配信を行ない、現在36局が参加している。逗子・葉山コミュニティ放送(湘南ビーチFM)の代表取締役であるジャーナリストの木村太郎氏がアライアンスの代表を務めている。

 24日に販売を開始した「1stバージョン」で聴ける放送局は、上記アライアンスのうち現時点では下表の9局のみ。今夏をメドに全36局の配信を目指すという。





 アプリ起動後、選択した局の生放送をストリーミングで聴取可能。画面には局名や番組名が表示されるほか、湘南ビーチFMでは流れている楽曲名も表示する。番組表表示にも対応。また、「地域情報」をタップすると各局ローカル情報サイトなど、PC向けのページにジャンプする。そのほか、画面の天気アイコンをタップすると、日本気象協会のtenki.jpサイトにアクセスし、詳細な天気情報が見られる。

 3G/無線LANどちらでも利用でき、画面に通信速度の目安を表示。通信状況を青/黄/赤色のアイコンで示している。聴取地域に制限は無いが、現時点では表示が日本語のみで、日本のAppStoreのみで販売。聴くこと自体は海外でも可能となっている。

 なお、音声フォーマットやビットレートなどは非公開。主にリアルタイム聴取を想定するため、録音への対応予定は現時点では無いという。





 今後のアップデートで、流れている楽曲を直接iTunesで購入可能とするほか、収録風景などの動画配信(QuickTime使用)、GPSを利用して最寄の放送局を自動で選ぶ機能の採用、地元名産品などの購入へスムーズにつなげるアフィリエイト機能、リスナーの属性に合わせた行動ターゲティング広告、地域の災害情報の発信などを予定。楽曲購入や商品購入のアフィリエイトなどを新たな収入源と見込んでいる。





■ 木村太郎氏「ラジオをネットで聴くのは当たり前に。これからはコンテンツ勝負」




 フライトシステムコンサルティングは、デジタルコンテンツの作成と管理、配信に関するコンサルティングや開発などからスタートし、ラジオではJ-WAVEやTBSラジオのOTTAVAなどが聴けるiPhoneアプリ「kikeruアプリβ版」や、TOKYO FMのサイマル配信実験用アプリの開発も手掛けている。また、iPhoneアプリとして声優が時刻を告げる「ときドキ時計」などもリリースしている。

 従来のラジオアプリとi-コミュラジの違いとしてフライトシステムコンサルティングの片山圭一朗社長は、「OTTAVAはクラシックを身近にすることがテーマ。TOKYO FMは、日本で一番大きなスケールの放送が聴けることが大きい。i-コミュラジは、それらとはカテゴリが違う」という。

 「大手の広告代理店にとっては全国一斉のニュースやCMなどが主な仕事だが、もっと地域や個人に紐付いた情報、例えば“折込チラシ”に近いものの方が、我々には身近なビジネスとして見えている。地域の情報がメディアミックスで伝わることにより、地域の経済が活性されるのではないか。我々は本業のコンサルティングで地域の活性化を手掛けているが、“声を届ける手段”が無いと活性化は難しい。何らかのメッセージを届ける手段として一番いいのが地域のFM」との見方を示した。今後もバージョンアップを重ね、Twitter連携など様々な機能を付けていくことを検討しているという。





 木村太郎氏は、CSRAがこれまで行なってきたPC向けサイマル配信による、FMラジオビジネスへの効果について「これに広告を出すクライアントは無く、収入は増えていないが、リスナーが増えた実感はあり、放送局としてはありがたい。違うツールも増やして、もっとリスナーを増やすことで放送局としての価値も高まり、ビジネスにつながる可能性がある」と述べた。

 なお、関東・関西地区ではTOKYO FMやTBSラジオ、ABCラジオなど13局の番組がPC向けに配信される「IPサイマルラジオ」(radiko.jp)の実験が3月15日にスタートしている。これについて木村太郎氏は「我々は決してマイナーなことをやっているのではなくて、ラジオをネットで聴くことは当たり前なんだ、ということが広がってくれるとありがたい。そうなると出力が20Wだろうと2kWだろうと関係なく、コンテンツの勝負。我々にとっていい土俵になる」と語る。また、フライトシステムコンサルティングの片山社長は「我々が(radiko用の)アプリを提供するかどうかということは未定だが、話し合いはしている」と述べている。

 木村氏は、今回のiPhone対応など聴取方法の拡大により、「いろんな方に聴き比べてもらって、小さな放送局でも面白いじゃないか、と思っていただきたい。地域情報は、これまであまり外に出ていなかっただけで、面白いことはいっぱいある。そういったものを吸い出していきたい」と抱負を語った。また、聴取地域の制限の有無についての質問には「逆に、(他は)なぜ制限を掛けているのか? というのが我々の考えだ」と述べる場面もあった。

 一方、今後の課題として木村氏は著作権の問題を挙げる。今回のアプリ売上は、フライトシステムコンサルティングの開発費や、tenki.jpなどの情報料に割り当てられ、コミュニティFM側は受け取らない。それは、収入を得ることで新たなビジネスと見られ、著作権料が追加で発生してしまうためだという。そこで「ラジオを買ってもらったというのと同じ認識で、私どもはお金を頂戴しない方式にした。しかし、今後物販を始めるとアプリの存在が曖昧になる。もしかすると、喫茶店で音楽をかけると著作権料を払わなければいけないのと同じ状況になるかもしれない。その辺をクリアしないと、なかなか一歩先へ踏み出せない」(木村氏)とした。



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■ フライトシステムのiPhoneラジオアプリはバックグラウンド再生対応へ

 kikeruアプリのように、iPhoneで様々なラジオ向けアプリを提供しているフライトシステムコンサルティングの杉山隆志取締役コンサルティング事業部長は、今後の予定として「近々、iPhone向けラジオソリューションをバージョンアップし、バックグラウンド再生にも対応します」と予告。

 これまでは3G回線の安定性の面からバックグラウンド再生には非対応としていたが、「ある程度不安定でもいいからバックグラウンド再生を」という声が多かったことから決定。具体的なアプリ名など詳細は明らかにしていないが、対象アプリでは、ユーザーがバックグラウンド対応/非対応を選べるようになるという。

ニュースのホームページhttp://www.rakuten.co.jp/ 製品情報販売元





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