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家電の大型専門店 デジモノレビュー

■ 細分化されたマーケットにこまめに対応

 今年のZooma!も例年どおり、CESのレポートで幕を開ける。開催日前日となる本日6日は、各社とも力の入ったプレスカンファレンスが行なわれている。そしてカンファレンスのシメとなるのが、ソニーである。例年どおり、本番のソニーブースをそのまま使ってプレスカンファレンスを行ない、スピーチ終了後は展示を自由に見ることができるので、多くのプレスが詰めかけた。

 新製品はもちろん沢山あるのだが、やはり気になる新製品いうことで、カムコーダのラインナップを中心に取材してきた。この春ソニーが米国で投入する新製品は、ハンディカムだけでなんと14モデル。さすがにこれが全部そのまま日本で発売されるわけではないが、当然この中の数モデルが日本でも登場するわけである。

 さらに驚くことに、今回からメモリーカードスロットはメモリースティックだけでなく、ハンディカム全モデルがSDカードとの兼用スロットになっている。内蔵ストレージのみ使う分には関係ないが、他との画像の受け渡しにメモリーカードを使う時は、対応デバイスが多いSDカードのほうが便利である。すでにデジタル一眼ではSDカードも使えるようになっていたが、いよいよソニーのイメージング製品全体にその流れが広がってきたということである。では順に紹介していこう。


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■ なんか最終兵器キター、新550Vシリーズ

 昨年秋冬モデルは、内蔵メモリタイプのHDR-CX520V/500Vしか出ていなかったが、今回は各モデルで、同スペックのメモリタイプとHDDタイプの両方が出る。

 HDR-CX550VとHDR-XR550Vは、裏面照射型CMOS「Exmor R」搭載の最上位モデル。CX550が内蔵メモリ64GBで1,299ドル、XR550が内蔵HDD 240GBで1,399ドルである。


 レンズは上位モデルの証とも言えるソニーGレンズで、今回はなんとビックリの超広角レンズを搭載してきた。35mm換算で、動画29.8mm、静止画26.3mmでの光学10倍ズームレンズある。コンパクトデジカメでは一昨年あたりから広角がブームになっていたが、ビデオカメラユーザーがずーっと待ち望んでいた広角モデルがいよいよ登場することになる。

 これだけの筐体に、これだけのワイドズームレンズを入れたというその実力のほどは、実機のレビューでじっくりテストしてみたいが、今年はビデオカメラにもワイドブームが来そうな気配である。また従来から最上位モデルのみにあったコントロールダイヤルが機能拡張され、新たにアイリス優先、シャッタースピード優先というマニュアル撮影ができるようになった。従来機では、せっかく虹彩絞りを採用したのにアイリスが自由にならず、歯がゆい思いをしたものだが、ようやくハイエンド機らしいこだわり撮影機能が搭載されたことになる。


 撮像素子は得意の「Exmor R」で、1/2.88型総画素数663万画素、動画有効画素数415万画素のクリアビッド配列。静止画はクリアビッドによる信号処理で830万画素となっている。また大人気の手ぶれ補正だが、今回は3軸補正に加えてまた一歩進化した。テレ側は光学10倍ズームに重ねて電子ズームも併用し、これによりテレ端でもワイド側のアクティブモード相当の手ぶれ補正が可能になったという。光学ズームとの併用では、トータルで14倍ズームとなる。

 撮影モードも、従来はFHモードの16Mbpsが最高画質だったが、今回はさらに上のFXモードを搭載し、24Mbpsでの撮影が可能になった。従来エンコードが厳しい絵では画質的に負けていた部分が、これでカバーできるだろう。他社と同じくFXモードではDVDへの記録には対応しないが、もうAVCHDのDVD記録というのは役目を終え、次はBlu-rayに行くというシナリオなのかもしれない。なおDVD書き出しが可能なFHモードも、今回から1Mbps増えて17Mbpsとなっている。

 とどめに液晶モニタは、3.5インチと大きくなり、高コントラストかつ黒がしっかり締まる「TruBlack」液晶が採用された。寡聞にして知らなかったが、同社のフォトフレームで採用されていた、人気の液晶なのだそうである。

 なんだかもう最終兵器っぽいスペックで、あとはもうクリアビッドやめてベイヤー配列に戻すぐらいしか弱点がなくなってしまったんじゃないかと思う。


■ 油断ならないミドルレンジ、350Vシリーズ

 ハイエンドの550Vが情け容赦ないスペックで倒れてしまった人も多かろうと思うが、ミドルレンジの350Vシリーズもなかなかすごい。HDR-CX350Vは32GB内蔵メモリで899ドル、HDR-XR350Vは160GB HDD内蔵で999ドル。

 こちらもGレンズ搭載で、ワイド端が動画29.8mm、静止画27.4mmと、広角に振った光学12倍ズームレンズ。電子ズームを併用したテレ端のアクティブモードも搭載で、この場合はトータルで17倍ズームとなる。

 撮像素子は1/4インチExmor Rで、総画素数420万画素、動画の有効画素数は265万画素、静止画はクリアビッド補間で530万画素。上位モデル同様、画質モードでは最高ビットレートが24MbpsのFXモードを搭載している。上位機種との差は、虹彩絞りではない、マニュアルモードがないといった違いはあるが、普通の人には十分満足できるスペックだろう。カラーもシルバーの他に新色のボルドーブラウンがあり、真っ黒に抵抗がある女性ユーザーにも受けそうだ。


 HDR-CX300は、CX350VのGPSなしモデルで、価格は799ドル。HDDタイプではGPSなしモデルというのは存在しないようである。



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■ いろいろ諦めてないエントリー機、150Vシリーズ

 従来エントリー機というと、上位モデルからとにかくいろんなものを諦めて若干古くさいスペック、というのがおきまりのパターンだが、今回のエントリー機150Vシリーズもなかなか頑張っている。HDR-CX150は16GB内蔵メモリで549ドル、HDR-XR150は120GB HDD内蔵で699ドル。


 レンズはカールツァイスバリオテッサーで、画角は公式なデータがないが、レンズ記載の数値から計算すると、49mmスタートの光学25倍ズームレンズではないかと思われる。光学手ぶれ補正はなく、全域で電子手ぶれ補正だが、アクティブモードには対応しているという。

 撮像素子は1/4型Exmor Rで、24Mbps記録モードもある。米国向けにはカラーバリエーションがあり、ブラック、レッドの2色が用意されている。さらに下位モデルのHDR-CX110は、内蔵メモリがなく別売のメモリースティックかSDカードに記録するタイプで、499ドル。カラーバリエーションはブラック、レッド、ブルーの3色。



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■ まだまだ健在なSDモデル

 日本ではほとんど売られなくなってきているが、米国ではスタンダードディフィニション(SD)モデルもまだまだ売れ筋である。米国向けのSDモデルも簡単に紹介しておこう。

 HDDタイプがSRシリーズ、メモリータイプがSXシリーズである。このうち最上位のDCR-SX83だけがExmor R搭載で、それ以外はCCDだ。SRシリーズのHDD容量は、SR88が120GBで399ドル、SR66が80GBで349ドル。メモリータイプのSXシリーズはSX83が16GBで399ドル、SX63が同じく16GBで299ドル、SX44が4GBで269ドルとなっている。

 共通スペックとして、光学60倍ズームレンズ、顔認識、スマイルシャッター、ビデオライト、2.7インチタッチスクリーンモニタを搭載。


■ あのNXCAMの民生機バージョン? HDR-AX2000登場

 Inter BEEで発表され、多くの反響を呼んだNXCAM「HXR-NX5J」は、日本では7日に発売が開始された。ちょうどそのころ米国では、NXCAMの民生機バージョンと思われる「HDR-AX2000」が発表された。価格は3499ドル。

 メモリースティック、SDカード兼用のデュアルスロット装備など、NXCAMと基本スペックは変わらないが、民生用途では不要と思われるHD-SDI出力がない。そのほかGPSやデュアル記録用のフラッシュメモリユニットを取り付けるところがないなど、細かい点が違うようだ。ただし音声のXLR端子はそのまま付けられている。


 これまでマニュアル撮影前提のコンシューマ機は、HDVの「HDR-FX1000」しかなく、長らくメモリ記録型の本格モデルが待たれていた。スペックを軽くおさらいしておくと、レンズは29.5~590mmの光学20倍ズームのGレンズで、撮像素子は1/3インチExmor 3板式。記録フォーマットはAVCHDで、もちろん24Mbps記録にも対応する。撮影可能なフレームレートは、60i/24p/30p。

 各所に機能を割り当てられるアサインボタンがあり、ピクチャプロファイルの設定もある。フォーカス、アイリス、ズームがそれぞれ別々のリングになっており、マニュアルによる細かいフォローが可能になっている。



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■ 生まれ変わって「bloggie」登場

 FlipVideo型の低価格MP4カメラがいろいろ登場するのではないかと予想していたが、ソニーからも登場した。昨年のCESでは「Webbie」という名前だったが、今年は「bloggie」という名前で世界展開する。世界展開するということは、日本でも発売されるということである。

 MHS-CM5は、いわゆる縦型ビデオカメラのスタイルで、前作MHS-CM1の後継モデルと思われる。フルHDの動画撮影のほか、5Mピクセルの静止画が撮影可能。新たに顔認識や手ぶれ補正も搭載した。さらにUSBコネクタが内蔵され、HDMI端子も付いている。米国での価格は199ドル。

 もう一つ、いわゆるFlipVideo型のHMS-PM5は、スペック的にはCM5と同等だが、270度上下に動くレンズ部分が特徴だ。またレンズを真上にして、同梱の特殊レンズを装着すると、360度のパノラマを動画で撮影することができる。

 もちろん撮影した映像はドーナツ型になっているが、付属のソフトウェア「PMB」を使うと、横長360度の動画ファイルに展開したり、4:3画像なんだけど横方向に自由にドラッグ可能など、いろいろな表示方法が可能だ。Google Mapのストリートビューがやってるようなことを、個人でやれるわけである。

 これは日本でもアウトドア派には受けそうだ。価格は360度レンズ付きが189ドル、レンズなしが169ドル。
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