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家電の大型専門店 デジモノレビュー

透過型液晶勢にコストパフォーマンス的に差を付けられてきたリアルフルHD対応DLP勢だったが、2009年秋に発売となった三菱電機の「LVP-HC3800」は、果敢にもフルHD DLP機の価格破壊を行なった。

 実売で20万円以下の価格設定されているこのLVP-HC3800は、DLP機というジャンルを超えて普及型フルHDプロジェクタとしての攻勢を強めているようだ。今回は、この注目のモデルを取り上げる。




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■ 設置性チェック ~設置シミュレーションは入念に

 ボディは光沢ブラック塗装で写真から予想していたものよりも質感は高い。ボディサイズは345×270×129mm(幅×奥行き×高さ)と近年のフルHD機の中にあってはかなりコンパクトだ。このあたりは投射エンジンがコンパクトに構成できる単板式DLPの優位性が表れているといったところか。重量も約3.5kgと重くないので、使いたいときにだけ設置するカジュアル派ユーザーにも出し入れが苦にならないはず。

 投射レンズは1.5倍式ズームレンズ(f=20.6~30.1mm)で、ズーム調整およびフォーカス調整機構は外角リングを回しての手動式となっている。

 100インチ(16:9)の最短投射距離は3.1m、最長投射距離は4.6m。ズーム倍率はやや低めだが、短焦点性能は最近の主流機と比べて遜色ないので、6~8畳くらいの部屋でも100インチ大画面はちゃんと楽しめるはず。

 ただし、注意しておきたいのは、LVP-HC3800にはレンズシフト機能がないという点。購入希望者は事前に入念な設置シミュレーションが必要だ。

 というのもレンズシフトがないだけでなく、光軸が約34%も上向きになっているのだ。例えば100インチ(16:9)投射の場合だとプロジェクタ設置位置のレンズ中央から上に42cmも打ち上げ投影になる。

 つまり、画面の中央を着座時の視線に合わせる一般的なリビングシアター設置ケースにおいて、LVP-HC3800を台置き設置する場合には相当背の低い台を用意する必要がある。

 疑似天吊り設置は、ボディがコンパクトなのでできなくもないが、LVP-HC3800にレンズシフトがないことから天地を逆転しなければならない。LVP-HC3800は投射レンズの存在により、上面が盛り上がっているのでそれもなかなか難しいことだろう。しかし、三菱電機はそうした疑似天吊り設置に向いた設置金具「BR-H3800」(16,590円)を純正オプションで設定している。天井加工ができない賃貸住宅の場合は、この金具と背の高い棚を組み合わせて設置するとよいかも知れない。

 もちろん、天吊り金具も純正オフジョンとして設定されている。本体組み付け金具の「BR-HC3800S」が29,400円、天井取り付け金具の「BR-2」が23,100円と、組み付け金具と天吊り金具が別売になっている点には注意したい。このような、別売りになっているのは、すでに三菱ホームシアター機を天吊り設置利用しているユーザーへの配慮だ。すでにLVP-HC3000系、LVP-HC1100などの720p機、LVP-HC900系の1024×756ドット機にて天吊り金具設置をしているユーザーの場合、新たに購入するのはBR-HC3800Sだけで、元々の天吊り金具はそのまま流用できる。しかも、前述したモデル群はいずれもレンズシフトなしの仰角特性もほぼ同じなので、ボルトオンの置き換えでLVP-HC3800へ交換設置が行なえる。天吊り設置は何かと大がかりな作業なので、ここが面倒という三菱ファンならば、前述したような「レンズシフトなし」という制約も気にならないかもしれない。

 光源ランプは出力230Wの超高圧水銀系ランプで、なかなかのハイパワーランプの採用となっている(低輝度モードでは190W)。光源ランプは専用設定された「VLT-HC3800LP」で、価格は26,250円。ランプのメーカー公称寿命は低輝度モード時で約5,000時間、標準輝度モード時で約3,000時間とのこと。交換ランプが低価格なことと相まってランニングコストはなかなか優秀だ。なお、ランプ交換は本体正面から行なえ、天吊り設置時には下から交換可能。これは便利だ。

 光漏れは本体正面向かって右側からそれなりにあるが投射方向の影響はほぼなしとみてよい。

 消費電力は高出力ランプを使っていることもあって最近の機種としては高めな330W。騒音レベルは低輝度モード時で25dB、標準モード時はもうちょっと大きくなる。最近の機種としては騒音はやや大きめで、出来れば設置位置は視聴位置から2メートルくらいは離したいところ。

 エアフローは、正面向かって右側から吸気、左側へ排気という流れ。背面は(接続端子パネルはあるが)エアーフローに影響しないので、背面のクリアランスにはそれほど神経質にならずに、部屋最後面に設置できるはず。

 デジタルインターフェイスはHDMI端子が1系統のみ。バージョンは1.3になる。複数のHDMI機との接続を想定する場合はHDMI端子スイッチングが可能なAVアンプか、HDMIセレクターの使用が必要になる。

 アナログビデオ入力端子はコンポジットビデオ入力端子、Sビデオ入力端子、コンポーネントビデオ入力端子が各1系統ずつあり、一応、アナログ映像機器も一通りは接続できるようになっている。

 PC入力端子としては、D-Sub15ピンのアナログRGB入力端子を装備する。この端子は市販の変換ケーブルを用いることで追加のコンポーネントビデオ入力端子としても転用が可能だ。

 PCとのデジタル接続にこだわりたいユーザーは、市販のHDMI-DVI変換アダプタなどを用いて接続することになる。実際にNVIDIA GeForce GTX280搭載PCにてHDMI経由でLVP-HC3800と接続してみたがドットバイドットの美しい表示が実現できていた。なお、HDMI階調レベルは「アドバンスドメニュー」階層下の「入力レベル」を「エンハンスド」に設定することでPCの0-255のフルレンジRGBを正しく表示できる。

 PC画面をHDMI出力した際に問題となる出画率(オーバースキャン/アンダースキャン)についても、LVP-HC3800はちゃんと設定項目を設けている。「信号設定」メニューの「オーバースキャン」がそれで、90%~100%の設定値が与えられる。PC画面の全領域表示をするためのオーバースキャンのキャンセル設定はここを「100%」とすればOKだ。

 この他、電動スクリーンや電動カーテンなどとの連動動作を想定した、本体稼働中にDC12Vを出力するトリガ端子、サービスマン用のシリアル接続端子などが実装されている。


 「スクリーンサイズ」はシネスコサイズにこだわりを見せるLVP-HC3800ならではの設定メニューで、設置した2.35:1スクリーンに対して16:9の映像の上下を切って2.35:1にするもの。アナモフィックレンズなしの2.35:1スクリーンの投射環境のための設定だ。

 「CTI」(カラー・トランジェント・インプルーブメント)は色の滲みだしを低減させて色境界を鮮明にするフィルタ機能の設定で0~5までの設定が行なえる。こちらはアナログSD映像に対して効果を発揮する。

 「入力レベル」はHDMI機器を接続時に利用する項目で、HDMI階調レベルを0~255の「エンハンスド」設定か、16-235の「ノーマル」に設定すべきか、あるいは自動設定の「AUTO」が選べる。筆者の実験では、PCをHDMI-DVI接続したときに「AUTO」では16-235の「ノーマル」が誤選択されていたので明示的に「エンハンスド」設定に直す必要があった。PS3をフルRGB出力させている場合もここは「AUTO」ではなく「エンハンスド」にしないと駄目だった。


■ 画質チェック~パネル世代は古くとも上質なDLP画質

 LVP-HC3800は単板式のDLPプロジェクタとなる。映像パネルは0.65型のフルHD(1,920×1,080ドット)のDMDで、パネル世代的にはDarkchip2となる。最新世代パネルはすでにDarkchip4に移行しているので、コスト重視のために二世代前のパネルを採用したということのようだ。そういえば、昨年夏に本連載で取り扱った「Optoma HD82」も、Darkchip4ではなくDarkchip3を採用していた。最近のホームシアター機はどうしても価格重視の傾向があるので、DLP陣営としても最新パネルの採用にこだわるワケにいかないのかもしれない。

 最新世代のパネルではないが、DMDの開口率の高さは、最新の透過型液晶パネルを遥かに凌駕しており、画素を仕切る格子筋は100インチ投影して2メートルも離れればほとんど見えない。各画素の開口率は約90%はあるようで、面表現における粒状感の少なさはさすがDLPといったところ。

 投射レンズは、レンズシフト機能を省略した分、この価格帯にしてはフォーカス性能は上々。フォーカス斑がないわけではないが、画面中央と四隅で大体落としどころを決めてフォーカスを合わせれば納得のいく像は得られる。同様に、この価格帯にしては色収差も最低限に収まっており、優秀だ。総じて、解像感は良好であり、1,920×1,080ドットの解像感は充分に得られている。

 公称最大輝度は1,200ルーメン(標準輝度モード時)。標準的なホームシアター機が1,000ルーメンあたりなので、若干LVP-HC3800は輝度重視のスペックになっているが、軽くカーテンを引いたくらいでカジュアルに楽しむ事も多いホームシアターでは、この高輝度性能はむしろ心強い。実際、蛍光灯照明下での評価もしてみたが、BrilliantColorオン、ランプモード=標準、色温度=高輝度とすれば、十分映像の内容は楽しめるほど明るかった。

 ネイティブコントラストは3,000:1。LVP-HC3800は動的絞り機構などのダイナミックコントラスト機構を持たないため、掛け値なしのコントラスト値が3,000:1だ。最新のLCOS機などではネイティブコントラストが1万:1を超えるものが出てきているが、これはパネル世代がDarkchip2であることと、価格帯を考えれば、むしろがんばっている方だと思う。

 絶対的な黒の沈み込みは最近の進化の著しい透過型液晶機やLCOS機にやや及ばない感じだが、それでも、DLPが潜在的に持つ光の利用率の高さから、ハイライト部分の鋭い煌めきは最新競合機に優るとも劣らない。暗いシーンではDarkchip2の世代の古さや動的絞り機構のなさが「黒浮きの差」になって現れるが、普通の暗部と明部が同居する映像では体感値としては3,000:1以上のコントラスト感を感じる。

 階調表現も優秀で、暗部のグラデーションも美しい。今回の評価でも「ダークナイト」を用いたが、淡いライトに浮かび上がるバットマンの黒ずくめのマスクが、美しい滑らかな黒からグレーへのグラデーションで描かれていたことが確認できた。このあたりはLVP-HC3800の12bit浮動小数点ガンマ補正や、10bitパネルドライバDDP3021によるによるデジタルプロセッシングの優秀性の効果も大きいと思われる。

 単板式DLP機は暗部表現でディザリングノイズが気になる場合があるので確認してみたところ、LVP-HC3800では、スクリーン表示面に1mまで近づくとこれが視覚出来た(個人差あり)。ただし、2mも離れれば分からない。なお、LVP-HC3800のロータリーカラーホイールは4倍速のRGBRGB-6セグメントタイプとのこと。ちなみに、6倍速のRGBRGB-6セグメントタイプを採用していたOptoma HD82は、LVP-HC3800よりはディザリングノイズは少なかった。ここは「カラーホイールの回転速度の違い」であり、「価格差の違い」が現れていると言うことなのだろう。

 色深度も深く、この価格帯でここまでの色表現が出来るのかと感心させられた。2色混合グラデーションも非常になめらかでアナログ的で液晶っぽい。最暗部のカラー表現においても、ちゃんと色味が残っているのが素晴らしい。黒浮きが若干あるので最暗部はややグレーがかるが、その際暗部においても、その色の存在はちゃんと分かるレベル。暗いシーンではたしかに暗部の沈み込みは最新の30万円以上の競合機に及ばないが、色情報量に遜色はなく、暗い映像でも情報量はしっかりしている。

 発色は上位機種に比べても全く遜色がない。これは、パネル世代が古くても、超高圧水銀ランプは最新世代だからだろう。やや水銀系ランプ特有の青緑っぽい色味はうっすらと感じるが、純色の赤は十分に鋭いし、緑や青とのバランスは悪くない。肌色はデジタルカラープロセッシングが別処理を行なっているためだろうか、水銀系ランプ特有のクセは感じられず、透明感のあるナチュラルな肌色が出せていた。

 BrilliantColorモードについてのインプレッションも言及しておこう。BrilliantColorとは、単板式DLP機の中間色再現においてRG,GB,BRの混色までを動員するもの。光利用効率が1.5倍に向上するので輝度も高くなり、色ダイナミックレンジも向上するというDLP技術開発元のTIが編み出したテクノロジーだ。

 LVP-HC3800では「AUTO」「ON」「OFF」が選択設定できるのだが、ON設定が強制的にこのテクノロジーを活用する設定となる。ONで常用するとたしかにマゼンタ、シアン、イエロー系の中間色のダイナミックレンジが上がって色味も豊かとなって映像も明るくなるのだが、一部の色境界でマッハバンド(擬似輪郭)が出ることがあった。場合によっては人肌にの陰影に大胆にマッハバンドが出てしまうので、OFFまたは、システムが適宜活用してくれるAUTO設定を選ぶべきだ。競合他機種にあるような広色域モードよりも、色再現メカニズムの根幹をいじるものなので慎重に設定したいところ。

■ まとめ ~エントリ720p機からの買い替え派にお勧め

 レンズシフト機能がなく、仰角が強いデータプロジェクタ的な、やや自由度の低い設置性は、昨今のホームシアター機の中にあっては、初心者に取っつきにくい部分となってしまってはいる。しかし、フルHDパネル採用のDLP機として20万円を割る実勢価格というコストパフォーマンスの高さが、設置性のマイナス面をユーザー側でなんとか解決策しようとさせる魅力となっている。

 接続性も最低限に留められているが、一通りの接続端子は揃っているので、AVアンプやセレクタと組み合わせることを前提とすれば、なんとかなる。

 画質に関しては、レンズシフトがないことが高い光学解像度を獲得することにも繋がっており、エントリクラス/広範囲レンズシフト対応タイプの透過型液晶機の、よく言えば「しっとり」、悪くいえば「眠い感じの」画質とは違った、クリアなDLP画質が際立って楽しめるのはLVP-HC3800の特長となっていると思う。動的アイリスは、あってもよかったかも知れないとは思うが。

 輝度性能は1,200ルーメンもあるため、リビングでの使用も問題がなし。パネルもDarkchip2世代とはいえ、ネイティブコントラスト3,000:1は、2006年頃のハイエンド機レベルのスペックだ。光源ランプは最新のものが使われているので、発色は最新機種と同レベル。4年分の進化もちゃんと体感できる。

 4倍速カラーホイールではまだ暗部階調のざわつきを完全には取り去れなかったが、2mほど離れた一般的な視聴距離では気にならないので、よほど近場で神経質に目を向けなければ妥協できるはず。

 自分の設置環境に置けることさえ確認できれば、2003~2004年頃に発売された低価格720p透過型液晶機などからの買い替え組にオススメしたいモデルだ。

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