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家電の大型専門店 デジモノレビュー

■マイクロソフトは終わったのか?(その3)

<ビジネスモデルに限界>

過去2回、パソコンの基本ソフトウェア(OS)であるWindowsの流れを中心にマイクロソフトの今を取り巻く環境と今後を考えてみましたが、結論をひとことでまとめると「パソコン用の高いソフトウェアを次から次とユーザーに買わせることで成長してきた同社のビジネスモデルにこの先も同様の成長力を期待することは難しい」ということになります。

それはWindows Vistaで新しいユーザー・エクスペリエンスを提供できなかったことで販売が伸び悩んだことからも明らかであり、次世代OSとなるWindows 7(RC版)を実際にインストールしてみた感想としても、RC版としての完成度は認めるものの「目新しさがない」という点で明らかになったと思います。

<値段が高くなり過ぎた>

「Windows Vista Ultimate SP1」というのがVistaをVistaとして使う一番機能がてんこ盛りになった仕様ですが、楽天ブックスで値段を調べると「特別価格 34,938円 (税込 36,685 円) 送料無料」とあります。でもこれを買っただけではWebとメーラーはついてきますがPower Pointはおろか、WordもExcelなどのOfficeソフトはありません。更にソフトウェアの購入が必要となります。

「Microsoft Office Standard 2007 日本語版 通常版」を同様に楽天ブックスで調べてみると「特別価格 47,314円 (税込 49,680 円) 送料無料」とあります。もちろん、どちらも「アップグレード版」や「アカデミック・パック」といったものを買えばいきなり半額になったりもしますが、まったく何も持っていない社会人の人がVistaを使う環境でPower Pointもリーガルに使いたいとなると、この両方を合わせた約86,000円もの価格を払わないとなりません。この値段、いかにも高過ぎるというのが偽らざる消費者の声ではないでしょうか。でも今まではWintel(ウィンテル)の殿様商売として「パソコンを使いたいなら、うちのソフトを買うしかないんですよ」と振る舞うことができたし、事実、だからこそ独禁法で訴訟を起こされるような事態を何度も招いてきたとも言えます。

<OSまで買う時代から、フリーでダウンロードする時代へ>

しかし、消費者がある時気がついてしまったのです。「新しいソフトを、新製品が出るたびに次から次へと買い換える必要はない」ということに。ひとつの理由、そして最も大きな理由は過去2回で取り上げた新しいユーザー・エクスペリエンスの欠如であることは言わずもがなですが、もうひとつの大きな理由は、無料で手に入る同等のものの登場です。その典型が前回お話しした「OpenOffice.org」が提供するもので、また私自身、先月下旬に実際にインストールしてみて驚いた「Ubuntu」という基本部分にリナックスを採用する無償OSから何から何まで全部入ったフリーソフトの台頭です。

<Ubuntuを自分でも試してみると>

お恥ずかしい話、ハイテク好きを自認しながらもこの「Ubuntu」、昨年あたりからその存在は気にしながらも実際には手を出していませんでした(←というより、時間がなかったのですが…)。しかし、今回この連載を書きながら「自分で試してみないとやはりリアルなコメントできないな」という思いもあり、Windows 7(RC版)をインストールしたPCを利用して、やはり同様にテストをしてみたというのが正直な話です。

このOSには、Webブラウザ(Firefox 3.0)、プレゼンテーション作成、文書作成、表計算、インスタントメッセンジャー、その他多くのあらゆるアプリケーションが含まれています。そして何より無償提供。下記のURLにあるサイト(http://www.ubuntulinux.jp/)からダウンロードできるのですが、百聞は一見にしかずの言葉通り、使ってみると明らかですが、その完成度はよくぞここまでと驚かされます。

ポイントはマイクロソフトのOfficeソフトで作ったファイルと互換性があるということでしょう。若干微妙にフォントやPower Pointの表示形式で微調整が必要になる点もありますが、OSと併せて約86,000円もの節約ができるとしたら、少なくとも個人ベースのユーザーには何の不満もないだろうと思います。もしプリ・インストールのソフトで足りなければ多種多様なフリーソフトが実に簡単に追加で手に入ります。

<無償がドライブする新興国への普及>

正直な話、この「Ubuntu」を実際に自分でインストールして使ってみるまで、この連載の着地はもう少し違った方向性に向かうはずでした。ただ、実際にそれを自分で使ってみてから思うことは、本気で世の中が大きく変わるのではないかということです。個人ユーザーの世界というより、安価なネットブックPCをメインマシンとして利用したり、中古PCが大量に輸出されたりしている国々など、IT化推進にとってまずは価格がとても重要なファクターである新興国でのパソコン普及には、これは大きなブレークスルーになるかも知れないということです。

<ハードはすでに相当安くなっている>

ハードウェアの分野は相当に価格競争が厳しく展開され、サバイバル・レースもここに極まれりという感じもなくありません。例えば、最新のインテル製MPUである「Core i7」を使ったパソコンでも、安価に組もうと思えば約75,000円程度で今なら組めます。「どうせスペックは酷いのだろう?」と侮るなかれ、下記のスペックを上回るPCをどの程度の人が今現在利用しているでしょうか? 皆さんのパソコンはいかがですか?

 1. MPU Core i7-920(2.66GHz)
 2. メモリー 1GB×3枚=3GB
 3. HDD容量 1TB(1テラバイト)
 4. グラフィックス Radeon HD 4350 256MB


当然ですが、これだけのスペックがあればWindows Vistaはサクサクと動きますし、余程PCゲームに凝らない限りはグラフィックスもそこそこいけています。MPUの性能はインテルのコンシューマー向けハイエンド商品である以上、クアッド・コアの優れものですし、HDDの容量は動画の撮りだめでもしない限りは、そう簡単に一杯にはならない容量を確保しています。これだけのスペックのPCが電源やケース代込みでこの値段で組めるところまでハードウェアの価格競争は進んでいます。もちろん、ここまでのスペックを求めないのならば、すなわち「インターネットとメールが開ければ良い」という程度の利用を求めるだけなら3万円もあれば充分なマシンが一台組めます。

そのパソコンに「Ubuntu」を入れて使うならばハードの値段だけで事が足ります。パソコンがコモディティ化するという段階がもう一段進むのかも知れません。この事態に悲観論者は「もうITで儲かる企業はなくなった。投資する先がない。」と言い始めるのかも知れません。しかし、その答えはNOだと思います。確かに何らかのパラダイム・チェンジは起きるのでしょう。しかし“普及する”ということの効果はもっと違う効果を生むはずです。

<無償OS普及を阻害するITマネジャーたちの不安>

「Ubuntu」のような無償OSが普及するための大きな障害は実は他にあるという点も論じないとなりません。一言で言うなら“信頼”です。Windows Vistaが発売された当初、なぜ法人がXPからVistaに乗り換えないのかという問いに、あるITマネジャーはこう答えました。「新製品登場から半年間程度はバグが多い。マイクロソフト側もその対応に不慣れなままだから」と。新車を買うならモデル・チェンジしてから半年は待てというのと同じ議論です。それほどまでに法人でシステム全般を預かるITマネジャー達にとっては、そのシステムの安定感とサポートという点は重要な問題となります。当然と言えば当然です。

いかにFirefoxがユーザーに受け入れられていようと、或いはサン・マイクロシステムズ社のロゴが見えようと、オープンソースという文化は理念としては理想的に受け取られても、法人のように最後は「誰の責任?」という問いがある世界に溶け込むには、まだ時間がかかるのかも知れません。しかし、世界的に景気が失速し、企業の経費の中でIT経費がかなりな比率を占めている現代、パソコン1台あたり数万円かかるソフトと同等の無償のソフトとではある意味無限の開きがあるというのも事実です。

<新たな戦い、シリコンバレーVSシアトル>

マイクロソフト嫌いで知られるスコット・マクネリー氏率いるサン・マイクロシステムズ社が、同じく大のビル・ゲイツ氏嫌いで名を馳せるラリー・エルソン氏率いるところのオラクル社に買収されました。それも東部エスタブリッシュ・メントのIBMによる買収が決裂した直後に話がまとまりました。ITの専門家達の間ではクローズドソースとオープンソースの今後ということで議論がいろいろとあるようですが、シリコンバレー VS シアトルという図式からしても、これからますます面白いことが始まるというのが私の印象です。

サン・マイクロはオープンソースのJAVAコミュニティーの総本山であり、オラクルこそクローズソースの雄なのです。私は斜に構えずに、面白いことが始まると見ていたいと思います。その話題の中心に座るのが「クラウド・コンピューティング」という時代の流れです。

またひとつの新しい時代が始まるという予感がしています。


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